表参道(原宿・明治神宮前)でのランチ・ディナーに。日本初のマッシュルーム料理専門店「MUSHROOM TOKYO」
8月30日で休業。心までは休業にできない。
2014年4月2日 東京・表参道のちょっと裏道に
マッシュルームトーキョーは産声を上げました。
すべてのメニューにマッシュルームをつかったマッシュルームの専門料理店前菜からデザートまですべてマッシュルームです。『生』で楽しむ料理から野菜、肉、魚、様々な食材とマッシュルームを楽しんでいただくそんなお店
毎日近所のオフィスの常連さんから、老若男女問わず沢山のお客様がご来店し『マッシュルーム』を楽しんでいる姿は開店から6年間の間に私の人生で一つの大事な『piece』になっていました。
2020年の今年に入り、『コロナ』が日本だけではなく全世界で猛威を振るい、あれほど賑やかだった表参道も緊急事態宣言時はまるで映画の世界に迷い込んでしまったように静かになってしまいました。
マッシュルームトーキョーも4月、5月と営業を自粛し休業。必ずまたいつもの営業ができる事を信じて。
6月2日緊急事態宣言の解除を受けて当店も営業を再開。ランチの常連の皆様に会えるだけで嬉しかった。世の中も徐々に再開に向けて動き出してはいましたがリモートワークの会社のお客様も多く、街のに賑わいも以前にはまだまだ遠い気がしました。
それでも『ここ』で頑張らなければ。売上も恥ずかしながら以前の半分以下。夜の営業時間1名のお客様で終える日もありました。
必ずこの苦しい時期には終わりが来る。6年一緒にこの店を守ってきた鈴木シェフとも毎日そう信じて、毎日の営業を越えていました。
7月に入り、信じたくない『第2波』。
日に日に増える感染者のニュースを見ながら、暗くなりそうな自分に檄をいれ、店頭に立つ日々が続きました。日々の売上、街の様子、毎日のニュース暗くなるなというのは正直厳しい毎日でした。
7月も末に近づいた頃、社長と専務から呼び出しを受けた
私も経営者の一人、薄々は気づいていたし、考えていた
『このままでは無理だ、一旦休業しようと思う…』
御存じの方もいるかもしれないが、マッシュルームトーキョ―の社長は日本唯一のマッシュルーム専門商社を営む高橋和久だ。決断するのに一番苦しんだのは社長自身だと今になれば思う。
鈴木シェフも、私も状況を理解しているからこそ、なにも言えなかった。
常連のお客様が来ればなるべく直接の休業のことを伝え、社長はSNSでも休業を発表した。毎日がなんだかもの凄いスピードで過ぎていくような日々でした。
8月の最終週は毎日たくさんの常連のお客様がいて下さった。
最終日の8月30日もランチから、ディナーの最後まで沢山のお客様が溢れたそんな最終営業日だった。感謝しかなかった。
9月に入り大掃除をし、マッシュルームトーキョーは6年間の営業に一旦幕を閉じました。兵庫県の姫路にできた2号店『マッシュルームトーキョー姫路』は今も元気に営業している。
自分自身で立ち上げをし、この『コロナ』の世の中でこのような状況になり沢山の飲食店が休業や廃業に追い込まれている。。。
私たちのような小さな飲食店だけではない中小企業も、大企業も同じ「波」に巻き込まれ、苦しんでいるんだと思う。
ただ今ここに至り、私は考える。『今だからこそ変わらなければならい』
飲食店が飲食店であり続けるために、自分たちが伝いえたい『もの』がある限り、私たちは歩みを止めてはいけないのだ。もっともっと変わらなければ『変わらないもの』を守る為にも『変わらなければならない』
いま店舗は休業してしまったが。『心』まで休業するわけにはいかないのだ
今自分ができる事をもっともっと考えたいと思う。